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The Funeral Album ~ SENTENCED [ ∟Finnish Metal/Rock]

さて、本業に戻りまして。
2つ前の記事およびファランさんのblogでも取り上げられました、Sentencedの新作を紹介させていただきます。
 最初にお話しますと、私はいきなりヘビーローテのtopが入れ替わる程に気に入ってしまいまして、この記事を書くのに際してかなり「熱く」なってしまいました。 努めて客観的に書いたつもりですが、読み返すと思い切り主観的な駄長文になっております。また前述のファランさんの記事と概ねかぶります。以上ご容赦ください。


前作「The Cold White Light」の紹介でも書いたとおり、私は今年になって初めてこのバンドを知ったと言うモグリです。そしてこのアルバムの印象が強烈でした。こんなに哀しいメタルがこの世に存在するなんて・・・
 SENTENCEDに対してそういう印象で更にそれがとても気に入ってしまったため、当然新作には同路線での更なる感動を期待していました。そういう方多かったと思います。

で、この新作ですが、う~ん、恐らく評価は2分するか、もしくは多くの方が高い評価をされないかもしれません。

私も速報通り、期待を60%くらい裏切られました。だって自殺に関して歌ってきたバンドの最後のアルバムで、しかも題名が「Funeral(葬式・葬送)」ですから、コアなファンなら本当に自殺しかねないような曲を作ってくると思いましたよ。 ところがどっこい。

1曲目で大方ずっこけるでしょう。一聴しただけでは普通のハードロックだからです。あのSetencedが普通すぎ!なわけです。

 前作では、白夜の氷原で冷たい風の吹く様しか見えてこない、目の前にあるのは絶望だけ、そんな雰囲気でした。(それが徹底していて、真に迫っていたので良かった。) が、本作はそんな雰囲気は結構薄れています。これは期待外れと思う方がいても決して不思議ではないと思います。

が、私は好きなバンドであればなるべく良いような(ポジティブな)見方をしようと心がけてしまいます。(それで今まで何度かだまされてますが)  そういう気持ちで音から何らかの景色を見ようとすると・・・

 私は、寒く冷たい情景の中に、木々の芽吹きとか小動物の冬眠から覚める様とか、そんな景色が見える気がしました。 メジャー調の曲、明るくノリのいい曲なんて全くないんですけど。 落ちるところまで落ちたら後はあがるだけ、その上がるための階段を暗闇の中で見つけた(まだ上り始めてはいないけど)、そんな感じともいえます。

つまり、何かこう前向きな「パワー」を感じるんです。生命の強さみたいな。前作までとベクトルがまるきり逆ですが。

それを踏まえて、Sentencedの曲と言うことを頭から外すと(これが難しいですが)、かなり良質、パワフルで格好いいHM/HRが詰め込まれたアルバムだと思います。
 本作も、本国フィンランドのナショナルチャートでは初登場第1位(6/5現在)のようです。確か前作「The Cold White Light」も前々作「Crimson」も初登場1位だったと聴いた覚えがあります。 日本でもそうですが、売れ筋ミュージシャンはどんなアルバム出しても最初は売れるもんですが、本作については極上のHM/HRが提供されているアルバムだからこそ、本国では売れていると思いたいですね。
http://allcharts.org/music/finland/albums.htm
↑(余談)System of a DownとかBruce Dickinsonのアルバムがチャートに入っているのが凄いと言うか興味深いですね。

曲の方ですが、問題の1曲目「May Today Become the Day」ですが、前述の通り客観的に聴けば意外に格好良いハードロックです。サビよりも「Forward! Forward!」という歌詞が耳につき、このアルバムの一面を象徴しているようにも思えます。(うがった観方かな?) 2曲目「Ever-Frost」は先行でシングルカットされフィンランドでこちらも1位まで行ったようです。これまでのSentencedの曲の流れを継ぐ慟哭メタルで、旋律の美しさは健在ですが、前作のそれらの曲よりパワフル・アグレッシブになっているように思います。
 4曲目「Her Last 5 Minutes」、この曲が最も前作までの色合いを強く残した、悲壮感漂う哀しい曲です。曲数が多い本作ですが、3本指に入るお気に入りです。
 5曲目がまた意外、短いインストルメンタルですが、思い切りデス(ブラック)メタルです。私は未聴ですが、Sentencedの初期はデスメタルだった筈。これまでの集大成的意味合いもあるのかなと思います。
 7曲目「Vengeance Is Mine」、これが4曲目同様、また哀しくて激しくて格好いい。中間部の女性(子供?)のコーラスや、最後のキーボード?のフレーズが絶望的な悲しみを感じさせ、この辺はさすがSentencedな1曲です。10曲目のピアノのイントロなども泣けてくるメロディです。

 そしてクライマックスは12曲目「Karu」~13曲目「End of the Road 」、こんな曲は恐らくSentenced以外に作れない、これからも同レベルの曲など現れないと思われる名曲です。KaruからEnd of the Roadの前半に掛けては、何の希望も無く悲しみに打ちひしがれるしかない、逃れるためには死しかないというような、誠に絶望的なメロディです。教会の鐘が本当に追悼の鐘に聞こえます。 そして後半のアップテンポながら哀愁メロディをボーカルの代わりに奏でるギターソロ。私はこの部分に「希望」を感じました。Sentencedは解散するが、俺たちはこれからも前に進んでいくんだ、という彼らのメッセージを聞き取った気がするんです。気のせい・勘違いかもしれませんが、そう思いたいです。 Sentenced名義最後の曲として聴くと、やはり感傷めいてしまいますね。

曲目:
1.May Today Become the Day
2.Ever-Frost
3.We Are But Falling Leaves
4.Her Last 5 Minutes
5.Where Waters Fall Frozen
6.Despair-Ridden Hearts
7.Vengeance Is Mine
8.A Long Way To Nowhere
9.Consider Us Dead
10.Lower The Flags
11.Drain Me
12.Karu
13.End of the Road

http://www.sentenced.org/ (HomepageではなくHomegraveだそうです)

長くてすみません、もう少しだけ。前作に比べかなりギターソロがどの曲にも多く見られ、またギターだけでなく各プレーヤーの音が今まで以上に前面にはっきり出てきたように感じます。 この辺も、前作が曲・アルバムとして全体にまとまり(塊)感が合ったのに対し、雰囲気を変える要因かもしれません。

 ・・・彼らに対しすごく失礼ですが、このギターソロが、例えばゲイリー・ムーア級の「泣き」のギターソロであれば、マジで泣けるよなあ、と思いました。高望みしすぎですが。

 あと、このアルバムも全曲名曲であるが故に、「一番」が無いのが辛い。わたし的にはやはり「13.End of the Road 」が一番と思っていますが、本作の一番はやはりSentencedの一番であって欲しいわけで、前作の ”Cross My Heart And Hope To Die " と比肩するかと問われれば即答しかねてしまうのが残念です。

とは言え、ある程度の欲求不満をファンに残して去る方が記憶には残るかもしれません。 「伝説のバンド」になる資格はもう十分過ぎるくらいあるわけですし。

いずれにしても、再結成はないと断言してますし、ある意味、潔い、また人間臭い最後とも思われます。 Sentencedには、私達のミュージックライフに大きな、思い出深い足跡を残してくれ、本当にありがとうと言いたいですね。

The Funeral Album

The Funeral Album

  • アーティスト: Sentenced
  • 出版社/メーカー: Century Media
  • 発売日: 2005/04/05
  • メディア: CD

  

Sentencdは最後のツアーを今行っていて、そのツアーのDVDを出して本当に解散です。ついに日本公演はかないませんでした(泣)が、解散後のメンバーがそれぞれに音楽活動を続けるはずです。 チェックしていきたいですね。
さしあたり以下の二つがあります。  Poisonblack Ville Laihiala's other band
Escapexstacy

Escapexstacy

  • アーティスト: Poisonblack
  • 出版社/メーカー: Century Media
  • 発売日: 2003/02/25
  • メディア: CD
 Solution 13 Sami Kukkohovi's other band Poisonblackはオフィシャルで1曲フルで試聴できます。なかなかSentencedライクで良い曲です。 メインライターのMiika Tenkulaは何かやってないのかな? 一番期待してるんだけど・・・
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コメント 4

愛染かつら

TBさせて頂きました。
こちらの記事、気付いていなくて今初めて読ませて頂きました。
このアルバムは確かに「この1曲!」みたいなものはありませんが、全てにおいて平均点以上のような気がします。
捨て曲がないんですねー、私は。
by 愛染かつら (2005-07-27 15:25) 

stromblad

私の方にもnice他フルコース(?)ありがとうございます。
これ書いた時は「この1曲!」が希薄だったんですが、その後聞き込んでからは「Vengeance Is Mine」が私にとっての一番です。多分人それぞれで一番が違うでしょうし、また逆を言うとどれが一番になってもおかしくない出来だと思います。 また寄ってくださいね。
by stromblad (2005-07-27 21:43) 

oka-ka-i-love-rock

こんにちは〜♪
レビューが出来ましたので、また読んで下さい。
今日は簡潔に(^^)v
by oka-ka-i-love-rock (2005-09-01 16:10) 

stromblad

読ませていただきましたです。TBありがとうございました!!
by stromblad (2005-09-01 21:55) 

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