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Spectral Sorrows ~ EDGE OF SANITY [ ∟Melodic Death Metal]

今日の一枚は、本BLOG最初の記事で取り上げた、スウェーデンはEDGE OF SANITYの3rd、メロデス初期の名作「Spectral Sorrows」('93)です。

 

 本作は、私をメロデスの世界に誘った、記念碑的作品でもあります。デスボイスについても本作が初体験でした。 違和感よりは衝撃的な感動を覚えたことを記憶します。

ちょっと余談ですが、ネットで調べてみると、メロデスの元祖って諸説紛々でよくわかりません。よく言われているのは、AT THE GATES・DISSECTION・AMORPHIS・SENTENCED(この2つのバンドは最初メロデスだったんですよ!)、そしてこのEDGE OF SANITYあたり。CARCASSの3RD、ARCH ENEMYマイケル・アモットが加入して作ったアルバム「HEARTWORKS」('93)を最初とする人もいるようで、日本デビューは確かにCARCASSが最初だったようです。(ただしCARCASSのファンでもこれをメロデスの最初とするのには異論があるようです、というかCARCASSがメロデスというのに異論ありのよう)
 年代的にはAT THE GATESかEDGE OF SANITYあたり(1stは91年)がやはり最初のように思われますが、まあ最初に聞いたメロデスが何だったのかということで人それぞれに違う、という変なまとめになります。

で本作「Spectral Sorrows」、彼らの3RDになりますが、93年当時でメロデスとしての完成度、素晴らしいです。イントロや中間のギターソロ等に唐突にメロディアスなフレーズを入れる、といった装飾的なものではなく、リフワークやバッキングのギターがVOCALのごとくメロディアスであり、なおかつ凶悪・攻撃的・ダークで重々しいといったデスボイス以外のデスメタルの特徴をしっかり持っている、まさに教科書的「メロディック・デスメタル」です。

音の方は、ギターがかなり金属的でヘヴィ、音圧も強く、メタル耳にはおいしいです。またデスボイスが秀逸でして、この時点で既に表情豊かなデスボイスが聴かれますし、その上クリーンボイスも混ぜるなどして単調にならずバラエティの富んだ「歌」を聞かせてくれるのです。 私のデスボイスの好み(高音シャウト系より低音グロウル系が好き)は本作で決まったと言えます。

※グロウルとは元々はSAXなどの木管楽器で、「アー」とか「ウー」とか喉を鳴らしながら吹くことで濁って歪んだ音を出す奏法のこと。やり方はデスボイスの発声法に近い(と思う)。

バラエティに富んでいるのはThroat(Vocal)だけでなく、曲そのものも前述の通り1曲の中でドラマティックでメロディアスな構成をとる曲が多く、また曲調としても2,5,7,9,11曲目などはデスラッシュばりのスピードチューン、逆に4曲目はドゥームのようなスローでダークなナンバー、6曲目にMANOWARのカバー、ダークなポップロックといった感の10曲目(Sisters Of Mercy風らしい)、と、全く飽きる事が無いのです。

個人的なキラーチューンは7曲目「Jesus Cries」。走る曲で、メロディアスなギターリフは格好いいし、後半で曲調が変わるドラマティックな展開もGood。4曲目「Lost」のダークな重々しさも印象的です。9曲目「On the Other Side」のイントロのギターも格好いい!

最近のメロデスは冷たくて乾いた、一種機械的なダークネスを感じさせるものが多いですが、本作は、曲調の雰囲気としては「暗闇の中で何かが蠢いている」という感じの妖怪絵巻・ホラー映画的な、湿ったダークネスに包まれています。あるいはBLACK SABBATHに似た雰囲気、と言った方が近いかも知れません。 なんかですね、スコンスコンと抜けのいいスネア(タムにも聞こえるけど・・・)の音が、西洋の葬送(葬式)で使われる、しゃもじに似た木製の打楽器(名前知らない)みたいで、気味が悪いんですよ~。 (木魚の音っぽいとも言える。)

曲目:
1.Spectral Sorrows [Instrumental]
2.Darkday
3.Livin' Hell
4.Lost
5.Masque
6.Blood of My Enemies
7.Jesus Cries
8.Across the Fields of Forever
9.On the Other Side
10.Sacrificed
11.Waiting to Die
12.Feedin' the Charlatan
13.Serenade for the Dead [Instrumental]
14.Bleed [Bonus Track]

http://www.swano.com/
http://home.swipnet.se/~w-25731/music/eos/ (オフィシャル?全然更新されてない、もうバンドがないから仕方ないか)

Spectral Sorrows

Spectral Sorrows

  • アーティスト: Edge of Sanity
  • 出版社/メーカー: Black Mark
  • 発売日: 1994/03/31
  • メディア: CD

EDGE OF SANITYは既に解散して今はなく、主要メンバーのDAN SWANOはNIGHTINGALEと言うプロジェクトでメロデスではない音楽をやっています。またメロデスの世界に復活しないかなあ・・・


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コメント 6

masa63

え~ん、デスメタルはわかりましぇ~ん( ┰_┰) シクシク
by masa63 (2005-08-26 23:31) 

恥ずかしながら、彼らは聴いたことがありません(泣)。でもstrombladさんのレビューを読むと、とてもそそられますね。93年にこうした音楽をしていることが凄い!当時はメロデスなんて全く知らないウブな私でした。
ちなみに熱狂的なCARCASSファンはグラインド・コアを貫いている2ndまでしか認めない人が多いので、マイケル加入後の3rdと4thは拒否する人も多いですね。私はどっちも好きなんですが。「HEARTWORK」はメロディが大胆に導入された作品ですが、音楽のフォームとしての典型的な"メロデス"とは違うかもしれませんね。
by (2005-08-27 07:42) 

愛染かつら

慣れるんでしょうか?!私はあのデス声がどうしてもダメなんです…
その話をデスメタル好きな友人にしたら「あれは声だと思っちゃダメだ。楽器だと思えばいいんだ…」って言われました(涙)。(T_T)
by 愛染かつら (2005-08-27 12:52) 

stromblad

>tanamasa63さん
こんばんは、コメントありがとうございます。あんなの聴く奴がいるんだなあ位に流していただければ。(笑)
by stromblad (2005-08-27 21:33) 

stromblad

>ファランさん
いつもコメントありがとうございます。私もメロデスという限定されたジャンルであっても聴いていないもの多くて(泣) 上で名前を出してるAT THE GATESも実は未聴。(爆泣) でも知識としてだけであっても、知らないバンド・曲のことを知るのは楽しいですよね。そうしてファランさん他皆さんの記事楽しませていただいております。
by stromblad (2005-08-27 21:40) 

stromblad

>愛染かつらさん
こんばんは、今日もコメントありがとうございます。いやあ、「デス」はその声自体で聴ける聴けないはっきり分かれますから、私も無理に人には薦めてません(笑) でもご友人のアドバイスは私もその通りだと思います。デスボイスはインスト、それもSEもしくはパーカッションの類と思って聴くのが入り易いデス。本作も、「VOCAL」ではなく「THROAT」ですから。(笑)
by stromblad (2005-08-27 22:30) 

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