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Elegy ~ AMORPHIS [ ∟Melodic Death Metal]

何か週1更新というペースに落ち着きつつあるような・・・万が一にも楽しみにしてくれている方がいらっしゃるのなら、大変申し訳ないこってす。m(__)m

先日記事にも取り上げましたが、フィンランドはAMORPHISの新譜が出ます。予習という意味で聴いてみました、3rd「Tales Of The Thousand Lakes」と共に代表作となるであろう、4th「ELEGY」です。

 
 

これはですね・・・私にはかなり「ツボ」でございました。

先日、同じくフィンランドのバンド、NOUMENAのアルバムを取り上げました時、幾人かの方から「AMORPHIS」に似ている、という情報を頂戴しまして、名前だけは知っていたこのバンド、新譜試聴の印象がとても良かった事もあって、 3rdとどちらにするか迷った挙句、こちらを手始めに聴くことにした訳です。

で、そのNOUMENAに似ているというお話、納得ですね~ というか、年代的にもNOUMENAがAMORPHISのフォロワーといっていいでしょう。

まず印象的なのはそのメロディです。基本的に哀愁系ではあるのですが、同じフィンランドのゴスロック勢のそれとは全く違いますし、その他の北欧的透明感のあるものでもないです。(質の違う透明感は感じますが・・・) ネオクラ系でもありません。 どちらかというと民族音楽を取り入れた感じなのですが、KORPIKLAANIといったペイガン・メタルとも一線を引きますね。

とにかく似たものが無い個性的なメロディです。強いてあげるのなら、日本の演歌または同じく日本の70年代フォーク、そういったメロディが距離の近いところに感じられます。くさいメロディと言うやつかもしれませんが、いわゆる「Xa Metal」とは少し趣が違うように思います。多かれ少なかれ、メロディと言うやつには何かしらの「情」のようなものが感じられるものですが、「Elegy」の音からは、昭和の日本の「義理人情」みたいなものが感じられます・・・

もちろん、本当は「Kanteletar」という昔からあるフィンランドの口承詩集?を題材にしたもので、日本とは恐らく何の関連も無いのですが、平成のオヤジメタラーにとっては昭和の香りが郷愁を誘う音なのであります。 具体的に誰に似てるの? てことはありません、あくまで雰囲気。

 例えば、演歌っぽいメロディもあれば、サスペンス劇場2時間ドラマの挿入歌みたいなメロディもあるし、またフォークソングにありそうなメロディもあったりして、とにかく湿っぽい・・・ でもどれも一級品、メロディが歌えるものばかりなのです。 私はNOUMENAもそうでしたが、そういうメロディがメタルに載っているのってかなり好きです。

 歌の方はクリアボイスとデスボイス半々、10年前に早々にこういうスタイルをとっていたのは流石です。デスボイス以外は凶悪さとか攻撃的な部分があまり無く、また音質は上等ながらスピード感もヘヴィネスも特筆するほど激しいものではないので、先日ご紹介の「Dimension Zero」とは逆の意味で、メロデスに括るのは抵抗があります。とにかくメロディが秀逸にて比類なき個性、ジャンル分け不可能な、そんなもの飛び越えた音だと思います。

 曲の方ですが、基本的には↑のような独特なメロディを主としながら、案外バラエティに富んでいて、同じフレーズをしつこく繰り返すような場面もありながら、飽きずに最後まで一気に聴きとおせます。

1曲目「Better Unborn」はオリエンタルで妖しい雰囲気のメロディが特徴的で、一発目から非常に印象に残ってきます。ずっとこんな感じで続くのかなと思いきや、実はこのアルバムにあってメロディ的には異質かも。Aメロのデスボイス、サビのクリーンボイスの対比がこれまた妖しさを増幅してます。

2曲目「Against Widows」、私的にはキターーーーてなもんでして、イントロから人情溢れるメロディが洪水のごとく迫ってきます。サビのところではテンポを落としてくるものの、全体的には疾走感もあり、インストパートのギターは結構プログレっぽいこともやってたりと、なかなか面白い1曲。一番のお気に入りです。

3曲目「Orphan」は「クセ」がやや弱まった(けど個性的には変わらない)メロディのスローナンバー、といった感で始まるのですが、中間部の辺から徐々に盛り上がっていって、長いインストパートの後半では個性全開かつとてもキャッチーな(印象に残る)歌謡曲的メロディで締めます。

4曲目「On Rich And Poor」は2曲目同様、NOUMENAでも聴かれた叙情的でヒロイック、どこか懐かしいメロディを結構激しく速くプレイしておりまして、私などにはとても格好よく聴こえます。後半にそんな個性的なメロディを延々と繰り返すのですが、これが辟易する寸前、これ以上やったらしつこいと思うギリギリの線までやるのが絶妙~

5曲目「My Kantele」はたぶん彼らの代表曲の一つなのでしょう。頻繁だけど自然なリズムチェンジ+郷愁を感じるメロディの美しさが特徴的で、またメタルらしく激しいフレーズもあって、やはり本アルバムで一番と言える存在感を感じる曲です。

6曲目「Cares」、この曲はWALTARIに通じる変態メタルです・・・1曲目に近いオリエントな雰囲気のイントロから2-5曲目と同じ質のメロディによるAメロ、そしてサビ・・・がすぐに始まらずに短いインストパートを挟むのですが、これが太田裕美の「さらばシベリア鉄道」といった雰囲気です。(またまた古~) 更にサビの後には、まるでテクノといった感のフレーズもあったり、サビのメロディ自体は演歌っぽくもあり、とミクスチャー顔負けのごった煮。個人的には好きです、こういう音。

7曲目「Song of the Troubled One」もやはり4曲目のように速くて叙情感あふれる個性的メロディが気持ちよいのですが、中間部のインストパートが何となくディープパープルに近い70年代ハードロックのギターソロといった雰囲気もあって、また違う意味での郷愁が感じられます。キーボードの音もそれっぽいし。

8曲目「Weeper on the Shore」もやはり美しく印象的なメロディの洪水ながら、ミドルテンポで終始した、ある意味一番まとも?な曲でしょうか。ここまで聴いてくるとちょっと麻痺してしまって、単独で取り出せばすごい個性的なはずなのに、このアルバムにあっては地味な1曲かも・・・

9曲目「Elegy」、アルバムタイトルを冠し、曲の長さも7分強と言う、このアルバムのハイライトになるであろうこの曲、歌メロは個性と言う意味で他の曲に一歩譲るものの、美しさ・メランコリックな点ではやはり本アルバム一番かも。クリアボイスだけの曲?と思ったら中間部で一等印象的なメロディにあわせてデスボイス、私はしびれました。ミドルテンポながら激しいインストパート、そして再び印象的なメロディを皆で「合奏」してフェードアウトしていく、といった流れになっております。

10曲目「Relief」はそんな9曲目の後にあって、オマケ?みたいな感もあるインストの曲ですが、これのメロディがまた強烈! この曲はWALTARIの「Stars」の次に演歌なメロディです。中間は前述した「金曜サスペンス劇場」の挿入曲みたいですし、また7曲目のように70年代HRみたいな雰囲気の部分もあり、とオマケ・デザートにするにはもったいない、いろんな味がとっても美味しい1曲です。

11曲目は5曲目「My Kantele」のアコースティックバージョン、メロディの美しさが更に際立ちます。12-14曲目はライブ音源ですが、ライブだと結構激しいんですね、さすがメロデス黎明期に活躍した第一人者だけのことはある、と納得の音を聴く事が出来ます。

 

曲目:

1. Better Unborn
2. Against Widows
3. Orphan
4. On Rich and Poor
5. My Kantele
6. Cares
7. Song of the Troubled One
8. Weeper on the Shore
9. Elegy
10. Relief
11. My Kantele [Acoustic Reprise]
12. Better Unborn [Live]
13. Against Widows [Live]
14. Castaway [Live]

 http://www.kingfooentertainment.fi/subsites/amorphis/main.php

 

 ↓で「Better Unborn」と「Against Windows」がフルで試聴可。http://musica.mustdie.ru/en/band/amorphis/505/

および「My Kantele」および新曲ほかのフル試聴が下記で出来ます。
http://www.kingfooentertainment.fi/subsites/amorphis/download.php

全曲30秒程度の試聴がこちら↓で出来ます。
http://www.artistdirect.com/nad/store/artist/album/0,,236305,00.html

Elegy

Elegy

  • アーティスト: Amorphis
  • 出版社/メーカー: Relapse
  • 発売日: 2004/08/17
  • メディア: CD

96年の当時に出会っていたら、また趣味嗜好が変わったかもしれないと思いました。そろほど印象の強い、刺激的なものでした。「なんか最近飽きてきたの~」と言う人は試してみる価値ありです。 ワルタリャーにもかなりいけます。(誰それ?)

新譜は本アルバム同様、そのフィンランドの「Kanteletar」を再びモチーフにしているようで、かつ試聴した範囲では本作以上にメタルらしいアグレッシブさもありそうで、とーっても期待が高まります。

Eclipse

Eclipse

  • アーティスト: Amorphis
  • 出版社/メーカー: Nuclear Blast
  • 発売日: 2006/02/20
  • メディア: CD

1月の内に予約して、もう発売日も過ぎたというのに、3月半ばになるとかで、まだお預けくってます・・・早く取り寄せろー これから買おうと言う人も辛抱が必要そうです。


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コメント 2

恥ずかしながら「TALES~」しか持っていない身ではありますが、「ELEGY」も素晴らしい内容のようですね。「TALES~」を聴いても、strombladさんのおっしゃる演歌的な要素を感じます。民族音楽の要素がそう感じさせるんでしょうね。
義理人情、サスペンス劇場・・・strombladさんの個性溢れる素敵な表現ですね。
by (2006-02-25 12:40) 

stromblad

>ファランさん
こんにちは、コメント&niceありがとうございます。「Tales~」しか、ではなくきちんと「Tales~」を持ってらっしゃるところがさすがです。 私はそちらを聴いてないのですが、皆さんの評などを見ると、「ELEGY」は「Tales~」の延長の部分もあるようですね。デスっぽさはかなり後退したようですが・・・ 私もいづれは「Tales~」もGETしましょう!! 
by stromblad (2006-02-26 12:02) 

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