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Eclipse ~ AMORPHIS [ ∟Finnish Metal/Rock]

久しぶりのレビュー記事、皆様お待たせいたしました・・・待ってない? 今日はまた長いですよ~(すみません・・・)

今日は今年2枚目の傑作、待望のAMORPHISの新作「Eclipse」です! (1枚目の傑作はもちろん「Come Clarity」です)

これもですね、まじで聴かなければ損です。特に北欧・フィンランドメタルを好まれる方、またはゴスロック好きにもお薦めできる1枚だと思うんです。

彼らは以前「Elegy」の紹介のところでも触れたとおり、90年代初頭にメロデスの先駆者として名を馳せるものの、その「Elegy」を最後にデスではない(メタルとも言い切れない)ワールドコンテンポラリな音を出していたらしい(未聴です)のですが・・・

どんな音が出てくるかと楽しみに聴き始めます。1曲目「Two Moons」、これは・・・意外と「Elegy」に近い音です。オリエンタルな雰囲気の独特なメロディは健在でございました。加えて、かなりヘヴィ。メタル好きには満足できるレベルだ!

「ELEGY」では、私は昭和の雰囲気、湿った哀愁メロディ炸裂の超個性的メロディを聴かせてくれると書き、本作も全体的にはそれに近い個性が十分以上に感じられます。 ELEGYに近い音楽性といえるかもしれません。

が、2曲目「House Of Sleep」、シングルカットされてフィンランドで初登場1位を獲得したこの曲を聴いて、私はたまげた、というか嬉しい驚きを得ました。

この曲は、ゴシック系の、非常にキャッチーで聴き易い音です。流行の音に近いともいえますが、しかし、キャッチーながらも甘ったるさがなく、ヘヴィに慟哭系の哀愁メロディを奏でる辺りは・・・
 私はSENTENCEDに近い曲だと思いました。絶対零度の凍気とまではいかないですが、「TheFuneral Album」あたりに入っていてもおかしくないような、激しい情念を感じさせます。これは名曲!

この曲以外にも、何曲かこうした硬派のゴスロック系な曲があり、この辺に彼らの新境地的な部分を感じます。 個人的な感覚からすると、これらの曲の雰囲気は、To/Die/ForとSENTENCEDの間、CHARONほど乾いてもいないけれど硬派という点では彼らに近く、H.I.MやThe Rasmusのような甘美さはないです。

演奏そのものがかなりヘヴィなのに加えて、新加入のボーカル、咆哮系の低い声質にて、CHARONのVOCALの、男の色気的なものとはまた違った男臭さを感じる辺が、硬派なものを感じる所以かな? 私はこういう声、好きです。 この点は(似てはいないけれど)やはりSENTENCEDのVOCALに近いのでは。 曲によっては吼え声の度合いが強いとクリーンボイスだけどデス声に近い迫力もあります。
 本作はインストパートが控えめで、このVOCALの歌と曲そのものの良さが前面に押し出されてれているように思いました。

つづく3曲目「Leaves Scar」は、私が試聴してAMORPHISを聴くきっかけになった佳曲です。AMORPHISらしい、土着的なものが透明感を伴って聴かれるメロディは、(行ったことはないけれど)晩秋のフィンランドの森といった雰囲気を感じさせます。 また本曲はこのアルバムのもう一つの特徴と思われます、AMORPHISでのデスボイスの復活を聴ける曲です。

これがまた、私の好きな低音のグロウルで、デスボイスはこの曲の他計4曲に出てくるだけで、アルバム全体としてはアクセント的な使われ方ながら、中途半端な感じはありません。Aメロをデスボイス、サビをクリアボイスでと言う手法は今となっては普通ながら、最初にやったのは彼らでは? と思わせる完成度。 これまた名曲であり、ある意味こんなに聴きやすいデスボイスの曲も無いのでは? 

曲の方を続けて紹介しますと、4曲目「Born From Fire」は2曲目同様の激情系ゴスロック。サビもさることながら、Aメロが滅茶苦茶格好いい!こちらもSENTENCED風味です。

5曲目「Under A Soil And Black Stone、イントロ~前半が、バラード的スローナンバーながら、バラードにしては寒すぎる&哀しすぎるメロディ。2番まで終わったあとはテンポも速くなって、抑え付けていた情念が噴出したような激しさ、曲展開含めSENTENCEDの「End Of The Road」を感じさせます。

6曲目「Perkele (The God Of Fire)」はAMORPHIS独特のオリエントな音階にのせて、凶悪なデスボイスが吼えるAメロから、クリアボイスのキャッチーなサビの対比が素晴らしい1曲。特にサビ~ギターソロのメロディは美しく悲しく血涙ものの秀逸さ。

7曲目「The Smoke」は再びゴスロック系の曲かな?もう少し激しいか。 サビでコーラス的に使われているデスボイスが激情を強調します。

8曲目「Same Flesh」は深く燃え盛るような、でも温度の低い情念がストレートに表に出ているようなスローナンバー。特にサビのボーカルは咆哮とも慟哭とも言える激しさ、胸をかきむしりたくなるような衝動に駆られます。お気に入りの一つ。

9曲目「Brother Moon」は本作で一番民族音楽調のメロディが前面に出た、ある意味もっともAMORPHISらしい?1曲。 土の香りとそこはかない哀愁、そして縦ノリの調子の良いテンポが相まった、不思議な、奇妙な雰囲気が漂っています。でもライブでは一緒に歌いたくなるぞ、これは・・・

ラスト10曲目「Empty Opening」、これまたSENTENCEDの「The Funeral Album」に入っていてもおかしくないような、哀愁が激情と化したメランコリックでヘヴィな1曲。

ボーナスとなっている11曲目「Stone Woman」は、シングルにカップリングされた曲ですが、この曲に限るとSENTENCEDというよりThe Rasmusに近いゴスロック的な曲のように思いました。

こうして聴くと、捨て曲ないですね・・・素晴らしい。 これは新しいファンを広げられる、間口の広さを持ち、かつバラエティに富んだ1枚です。もちろん、SENTENCEDやゴスロック系と言う引き合いを多く出したものの、彼ら独特の哀愁メロディは、泥臭さが薄れて洗練されたという感にて、旧来のAMORPHISファンをがっかりさせるものでもないと思います。(私は「Elegy」を聴いただけですので大きな事は言えないのですが・・・そう思いました)

 

曲目:

01. Two Moons
02. House Of Sleep
03. Leaves Scar
04. Born From Fire
05. Under A Soil And Black Stone
06. Perkele (The God Of Fire)
07. The Smoke
08. Same Flesh
09. Brother Moon
10. Empty Opening
11.Stone Woman (Bonus)

http://www.kingfooentertainment.fi/subsites/amorphis/main.php

 ↓で3曲目「Leaves Scar」他過去の曲数曲がフルで聴けます。
http://www.myspace.com/amorphismusic

こちらからは2曲目「House Of Sleep」のPVが見れます。ここまで読んだ方は皆見るべし!!
http://www.nuclearblast.de/events/amorphis/index.php3

 

Eclipse

Eclipse

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Nuclear Blast
  • 発売日: 2006/02/20
  • メディア: CD

 

↑がちょっと高いと思った方はこちら。
Eclipse

Eclipse

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Nuclear Blast Americ
  • 発売日: 2006/03/21
  • メディア: CD

 

今まで無理には言いませんでしたが、今回はあえて言わせていただきますと、本作は「デスボイスが駄目」といって避けるにはあまりにもったいない気がします。クリアボイスの曲の方が多いし、またデスOKな人でもデスを期待して聴くアルバムでも無いですし。 

それでも「デスはどうしてもイヤ」ということでしたら、シングルの↓をお薦めします。

http://www.diskunion.co.jp/metal/search_result.php?type=2&for=1&kwd=1341&no_alphabet=1#

 

これは・・・少なくとも日本では売れてもいい筈、と思うんですけど・・・(本国ではアルバムも1位になりましたね) 邦盤出る話は聴かないですね・・・どうなんでしょう、ビ○ターさん。また、確かB誌の新譜レビュー、先月も今月も全く出ていなかったような気がしますが・・・     

おかしいって! と思うのは私だけでしょうか。


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りでぃあ

うぬぬ、strombladさんに「デス声を避けて聴かないのはもったいない」
とまで言われてしまっては、聴いてみたい候補にメモしないわけには
いきませんね~(笑)
ところで、今日、CD屋さんでCHARONのアルバム国内盤を見たら
バンド名を「カロン」とカタカナ表記してありました。
私、てっきり「シャロン」だと思い込んでたので、
なんだか違うバンドみたいでへんな感じでした(苦笑)
by りでぃあ (2006-03-19 21:14) 

stromblad

>りでぃあさん
こんばんは、またまたコメント&niceありがとうございます。 あれ、リディアさんはデス声駄目でしたっけ? OKなイメージでした。でもそれならこれ、いけると思いますよ。

>>私、てっきり「シャロン」だと思い込んでたので
え、私も「シャロン」だと思っていましたが、違うんでしょうか? ・・・AMZONでの検索でも「カローン」でしたね。う~ん・・・「カ」の方がSUOMIの発音に近いのでしょうか。 確かに違和感ありますね。
by stromblad (2006-03-19 21:59) 

りでぃあ

またまたこんばんわ!
今日、通りすがりのCD屋さんでAMORPHISの「ファー・フロム・ザ・サン」
を中古で見つけたので買ってみました・・・
と、今、早速聴きながら書いてるんですが、
今のところデス声出てこないし、メタル度も低いような・・・
もしかして、これは異端作?
あ~素直に最新作を聴いてみればいいのにお金をちょっとけちって
まずは過去作からと思ったのが失敗だったのかも・・・。
とは言え、この哀愁あふれる民謡ちっくなゴシック・テイスト(パラロス風?)
とプログレ・テイストはかなりツボです♪
これはお財布と相談していつか最新作も聴いてみなくっちゃと
ますます思いました(^^)V
by りでぃあ (2006-03-21 19:40) 

日本盤出ていないんですね。最近、スモール・イン・ジャパンなバンドが多いような気がします。
ともあれ、気合の入ったレビューを堪能させていただきました。
こちらは、歓送迎会の嵐でCD購入に回す資金がありません。(泣)
by (2006-03-21 21:10) 

stromblad

>りでぃあさん
再度のお越しありがとうございます。私も未聴なので大きなことは言えませんが、「Far From Th Sun」含む、ELEGY以降の4作は、それまでおよび本作とは音楽性が異なるもののようですね。当初メタルファンにはそっぽ向かれたらしいですが、ネット上の批評など見るとそんなに悪いことは書かれていませんね。私も大いに興味があります。 気に入られたら財布の余裕があるときに是非。
by stromblad (2006-03-21 21:28) 

stromblad

>ファランさん
nice&コメントありがとうございます。 確かにスモールインジャパンなバンドは数知れませんね。先日OPETHの件でファランさんが嘆かれていた通りでございます。 お互いそんなバンドを今後も応援していきましょう。

>>歓送迎会の嵐でCD購入に回す資金がありません。(泣)
そういう季節ですね~、確かに。5月くらいまで辛抱せねばなりませんでしょうか。 うちは小さな会社なので大したことありませんが、何か私自身が同じ敷地内ながら歓送迎されそうな予感ブルブル。
by stromblad (2006-03-21 21:39) 

sopassion

お久しぶりです!
AMORPHISかなり良さそうですね。
TO/DIE/FORやSENTENCEDを引き合いに出されるとどうしても欲しくなってしまいます(笑。
国内盤が出ればいいのですが輸入盤だと弱冠買うのをためらってしまいます・・・
今月も色々と期待の新作が出るようなので非常に楽しみですね。
by sopassion (2006-03-22 17:54) 

stromblad

>kazuさん
こんばんは、nice&コメントありがとうございます。確かに輸入版は私も最初買うときはちょっと勇気が入りましたが、邦盤より早い場合がある&安い、まして、本作のように邦盤が出るかどうかも疑わしいのは・・・歌詞とかあまり気にされないようなら、AMAZONやHMVでチャレンジしてもよろしいかと。 でもマジで邦盤出て欲しいです、本作。そしてより多くの人に聴いてもらえればいいなと思います。
by stromblad (2006-03-22 22:26) 

KAKEHASHI

こんばんは!stromblad さんのAMORPHISのレヴュー読んでたら、無性に聴きたくなりました。彼らの「Tales From The Thousand Lakes」「Elegy」には当時、かなりハマりました。あの民謡調メロディとグロウル系デスヴォイス、時にオリエンタルで時にレイドバックした、プログレ風味も感じさせる音楽性が癖になったものです。新作はかのSENTENCEDにも通じるとのお言葉を読んでしまうと、これはもう買わずにはおれないですね!!!…国内盤はでないのでしょうか…(T_T)
by KAKEHASHI (2006-03-26 21:21) 

stromblad

>KAKEHASHIさん
こんばんは、コメントありがとうございます。「Tales...」や「Elegy」にはまられたのであれば、本作はかなりイケると思いますよ!! 邦盤発売の話は今のところ情報GETしてませんが・・・ これだけのアルバムなら(旧作もほとんど邦盤出ていますので)いづれ国内盤も出るでしょう・・・と思いたいです。
by stromblad (2006-03-26 21:40) 

shiny

はじめまして。strombladさんがElegyに近いと思われたのと同様に私はtales...とtuonelaを併せたような印象をうけました。今作はカレワラのクレルボという人物のストーリー「主人の妻を殺したり、生き別れの妹と結婚したり(判明した後妹自殺)、復讐を遂げた後妹の後追い自殺」から作られているので、それをふまえて聴くと印象が一味違いますよ。しかしB誌にレヴューがないのはいったい・・・
by shiny (2006-03-28 18:51) 

stromblad

>shinyさん
はじめまして、ご来訪ありがとうございます。 そうですか、そんなストーリーがあったんですか・・・そりゃまた重いテーマですね・・・SENTENCED的なものを感じたのはその辺もあるかも知れません。またいらしてくださいませ。
by stromblad (2006-03-28 21:56) 

Tommy

コメントありがとうございます。
今、休止中なのですが、お礼だけ。

来日したら是非行きたいです!!
by Tommy (2006-09-02 09:42) 

stromblad

>Tommyさん
わざわざこちらにお礼を頂戴しこちらこそありがとうございます。 私もしばらくお休みしていましたがそろそろ復活しようかと思いますのでよろしければまたいらしてくださいませ。
by stromblad (2006-09-03 17:51) 

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